2022年最初の台風となる「1号」がカロリン諸島で発生しました。
【今後の動向に注意】台風1号、発達しながら北上https://t.co/dprKr3rYpv
きょう8日午前9時、カロリン諸島で台風1号が発生。今後、発達しながら北上し、来週は沖縄や小笠原諸島に影響が出る恐れも。過去には4月に上陸した台風もあるhttps://t.co/dprKr3rYpv
— エキサイトニュース (@ExciteJapan) April 8, 2022
中心気圧は996hPa、中心付近の最大風速は20m、最大瞬間風速は30mで、北西へおよそ15km/hの速さで進んでいます(8日午後9時現在)。
今後の進路予想を見ると、発達しながら北上し、来週は沖縄や小笠原諸島に影響が出る可能性も出てきました。
また、来週末にかけては関東地方にも接近する可能性もあり、この先の進路も気になりますね。
そこで今回は、「台風1号マラカス2022米軍ヨーロッパ韓国Windy予想進路は?沖縄や関東への影響はある?」と題して情報をお伝えしていきますので、最後までゆっくりとご覧くださいね。
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台風1号マラカス2022の意味は?
今回発生した台風1号ですが、名前は「マラカス (Malakas)」と名付けられています。
「マラカス (Malakas)」➡「強い」※タガログ語
という意味を持っていて、フィリピンが命名国となっています。
2000年に台風委員会により制定された台風のアジア名(国際名)の1つで、順番は140あるうちの108番目です。
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台風1号マラカス2022米軍合同台風警報センターの予想
各国それぞれの予想進路を確認していきたいと思います。
まずは米軍合同台風警報センター(JTWC)の予想からです。

出典:JTWC
JTWCでも「TS 02W “Malakas”」と赤い矢印表示となっていて台風として捉えていますね。
また、その近くには怪しい黄色い〇の「94W」や南東方向のソロモン諸島付近に「TC 23P “FILI”」
という赤い矢印が見えます。
ちなみに、黄色の〇は「24時間以内の発達は考えづらい」となっているものの今後の動向に注意が必要です。
また、「TC 23P」のTCはトロピカル・サイクロンの意味です。
TCは、熱帯(性)低気圧、つまり一般的には熱帯地方に発生する種類の低気圧を指す用語として使われています。
台風やハリケーンなどは、「強い」トロピカル・サイクロンとして、同一の気象現象に分類されているそうですので、この「TC 23P」も台風ということですね。。
ですが、今回は「TS 02W “Malakas”」に焦点を当てていますので、「TC 23P」の詳細については日本へ影響が出る可能性があれば追記します。
では、引き続き台風1号の予想進路を見てみましょう。

出典:JTWC
JTWCの予想進路を見ると、北西方向に向かって進み、徐々に北よりに進路が変わっていくように見えます。
一番上の予想円を見ると、「13/06Z」となっていて、日本時間にすると「13日の15時」となります。
この予想通りに進むと、沖縄の南にある沖ノ鳥島や沖大東島などが進路に当たる可能性がありそうですし、さらに沖縄本島への影響もあるかもしれません。
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台風1号マラカス2022ヨーロッパ中期予報センターの予想
次は、ヨーロッパ中期予報センターの予想を見ていきます。
日本時間の4月9日午前6時から24時間ごとに12日までを見てみると、徐々に発達しながら北西方向に進路を取っている様子が伺えます。

出典:ECMWF(Fri 08 Apr 2022 21 UTC/日本時間:9日6時 )

出典:ECMWF(Sat 09 Apr 2022 21 UTC/日本時間:10日6時)

出典:ECMWF(Sun 10 Apr 2022 21 UTC/日本時間:11日6時)

出典:ECMWF(Mon 11 Apr 2022 21 UTC/日本時間:12日6時)
等圧線が何重にも重なって勢力が増している様子も分かりますし、注意が必要ですね。
台風1号マラカス2022韓国の気象庁の予想
韓国の気象庁の予想です。

出典:韓国気象庁
日時(UTC) | 位置 | 中心気圧 (hPa) | 最大風速 (m/s) |
15 m/s の強風域 (km) |
25 m/s の強風域 (km) |
強度 | 進行方向 | 進行速度(km/h) | 確率70% 半径(km) |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Lat (N) |
Lon (E) |
m/s | km/h | ||||||||
2022.04.08. 12:00 Analysis |
5.8 | 144.9 | 996 | 20 | 72 | 210 (SW 130) |
– | – | NW | 18 | |
2022.04.09. 00:00 Forecast |
7.1 | 144.2 | 994 | 21 | 76 | 230 (SW 150) |
– | – | NNW | 14 | 60 |
2022.04.09. 12:00 Forecast |
8.5 | 142.7 | 990 | 24 | 86 | 260 (SW 170) |
– | – | NW | 19 | 110 |
2022.04.10. 00:00 Forecast |
9.9 | 141.0 | 985 | 27 | 97 | 280 (SW 190) |
50 (SW 30) |
Normal | NW | 20 | 140 |
2022.04.10. 12:00 Forecast |
11.6 | 138.9 | 975 | 32 | 115 | 320 (SW 230) |
80 (SW 60) |
Normal | NW | 25 | 170 |
2022.04.11. 12:00 Forecast |
14.4 | 135.4 | 960 | 39 | 140 | 360 (SW 270) |
100 (SW 80) |
Strong | NW | 20 | 230 |
2022.04.12. 12:00 Forecast |
16.3 | 134.5 | 950 | 43 | 155 | 380 (SW 290) |
120 (SW 100) |
Strong | NNW | 10 | 280 |
2022.04.13. 12:00 Forecast |
18.3 | 134.5 | 950 | 43 | 155 | 380 (SW 290) |
120 (SW 100) |
Strong | N | 9 | 380 |
韓国気象庁の予想を見ると、4月13日12時(日本時間:13日21時)には、台風の勢力は950hPaとなり、最大風速も43mとかなり強くなっていますね。
また、沖縄からの距離は1140kmと出ています。
しかし、予想通りに北寄りに進路を取るとすると、沖縄からは少し離れ、本州の近畿地方や東海地方、関東地方に影響が出てくる可能性もあるかもしれません。
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台風1号マラカス2022Windyの予想
Windyによる予想を見てみましょう。
こちらは、「ヨーロッパ中期予報センター」がモデルとなっています。
Windyの予想進路を見てみると、14日木曜日から15日金曜日にかけては沖ノ鳥島近くを通る可能性はありそうですが、沖縄本島への直接的な影響はなさそうです。
ですが、15日金曜日の夜から16日土曜日の早朝にかけて、東海地方~関東地方にかなり接近しそうな進路予想となっています。
台風1号マラカス2022各国の進路予想一覧
台風1号マラカス2022の各国モデルの進路予想がありましたので、ご紹介しておきます。
一覧になっているので、合わせて参考にして頂ければと思います。
各国モデルの台風進路予想
■ 欧州(ECMWF) | ■ アメリカNOAA |
■ 英国気象局 | ■ カナダ気象センター |
■ アメリカ海軍 | ■ 日本気象庁GSM |

出典:GPV Weather
多少違いはありますが、北西へ進路を取り、その後は徐々に北寄りから北東へと進む予想となっていて、現時点では日本列島への上陸はなさそうですね。
ですが、まだ発生したばかりですので、新しい情報が分かれば各国の情報と合わせて随時更新したいと思います。
【追記】
台風1号は、11日21時現在、まだフィリピンの東にあって、時速20キロで北に進んでいます。
- 中心気圧:985hPa
- 最大風速:30m/s
- 最大瞬間風速40m/s
今後は、発達しながらフィリピンの東を北よりに進み、15日(金)には強い勢力で小笠原近海に進む見込みとなっています。
この予報を見る限り、沖縄方面への影響はなさそうですね。
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まとめ
今回は「台風1号マラカス2022米軍ヨーロッパ韓国Windy予想進路は?沖縄や関東への影響はある?」と題してお伝えしてきました。
4月の段階で台風1号が発生するのは2年ぶりだそうです。
現時点ではまだ勢力も弱く、予想進路の予報円も大きいため、進路が変わる可能性もあります。
新しい情報が分かれば随時更新していきますので、今後の動向に注視したいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。