2021年4月12日に発生した今年2番目である、台風2号(スリゲ)。
今日18日(日)には、「猛烈な勢力」となる予想もあるので、今後の進路が心配です。
そこで、日本への影響はあるのか気になったので、米軍の合同台風警報センター(JTWC)、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)、韓国の気象庁、そしてWindyによる最新予想進路の情報を見ていきます。
台風2号スリゲの意味は?
台風2号の名前「スリゲ(Surigae)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、鷲の一種の名前からとられています。
「スリゲ」が使われるのは今回の2021年台風2号が初めてで、前回まで用いられていた140種類のうちのひとつ「ムジゲ(虹の意味)」から差し替えられたものです。
引用元:ウェザーニュース
※台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称が予め140個用意されていて、発生順に付けられます。
そして、その140個の名前を繰り返して使用するそうですよ。(140番目の次は1番目に戻ります)
ちなみに、今年の台風1号の名称は、「ドゥージェン」(ツツジ)。
中国が用意した名前だそうで、花の名前も付くんですね。
ただ、大きな災害をもたらした台風は、加盟国からの要請によって、その名前を以後の台風では使用しないように別の名前に変更することもあるそうです。
今回の名称の「スリゲ」は、前回まで使われていた「ムジゲ」からの差し替えとあるので、やはり「ムジゲ」の被害が大きかったということでしょう。
台風2号(スリゲ)の予想進路は?
4月17日(土)15時現在、台風2号(スリゲ)は、暴風域を伴いながらフィリピンの東を北西に進んでいます。
中心付近の最大風速が50m/sと「非常に強い」勢力まで発達していて、台風の目がハッキリとわかりますね(^^;

この時期は海面水温がそれほど高くないと思うので、ここまで発達するのも珍しいかもしれませんね。
※4月18日午前7時現在で、一番強いランクの猛烈な勢力となっており、なんと中心気圧は895hPaまで下がっています。

引用:ウェザーニュース
日本以外の他の国でも台風2号の予想進路を挙げていますので見ていきたいと思います。
台風2号米軍合同台風警報センターの予想

引用元:米軍合同台風警報センターHP

4月18日 AM3時 引用元:米軍合同台風警報センターHP
「JTWC(米軍合同台風警報センター)」はアメリカのハワイ州にあるアメリカ国防省の機関です。アメリカ軍・アメリカ政府が利用するためのものですが、一般にも公開され見ることが出来ます。台風2号の予想進路図と、現在(18日AM3時時点)の位置です。
上記にある2つの画像のうち、下の衛星写真の赤い矢印で示された「STY02W”SURIGAE”」が台風2号(スリゲ)の位置となっています。
ちなみに「ISSUE TIME:17/1800Z」は「17日の18時」の意味で、世界標準時刻(協定世界時)で表示されています。
日本時間するには、時差の9時間を足しますので、今回は「18日の午前3時」となります。
上記の進路予想図の時間等の表示も同じです。
予想進路図を見ると、北よりから北東へと進路を徐々に変えてきていることが分かりますね。
台風2号ヨーロッパ中期予報センターの予想
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の進路予想を見てみましょう。
こちらはスーパーコンピューターによる予報で、世界のあらゆる地域の予報も見ることが出来ます。
こちらは10日予報になる為、時間の経過とともに、若干精度が落ちる傾向があります。
しかしながら、ECMWFの予報は「世界一の数値予報精度」とも言われています。

Thu 22 Apr 2021 00 UTC(日本時間:22日午前9時)

Fri 23 Apr 2021 00 UTC(日本時間:23日午前9時)

Sat 24 Apr 2021 00 UTC(日本時間:24日午前9時)
こちらの日付と時間も世界標準時刻(協定世界時)で表示されているので、同様に時差の9時間を足して日本時間に変換します。
予報を見ると、徐々に北よりから北東方向へと進路が変わり、日本からは離れていくのが分かりますね。
ただ、先ほども言ったように時間の経過とともに精度が落ちるので、こまめなチェックは必要かと思います。
台風2号韓国の気象庁の予想

引用元:KMA韓国の気象庁HP
韓国の気象庁の台風2号(スリゲ)の進路予想も、徐々に北よりから北東方向へと進路を変え、日本列島から離れる予想となっていますね。
こちらの日付や時間もUTCとなっているので、アメリカやヨーロッパと同じ世界標準時刻(協定世界時)を使っていますね。
台風2号Windyによる進路予想
Windyによる予想は、先ほどのヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)をモデルに作られていますが、非常に分かりやすいですよね。
パイロットや政府機関でも利用されているので、気圧の変化だけでなく、風の向きなどを視覚的に分かりやすく見ることができます。
こちらの予想進路を見ても、ほぼ似たような経路をたどる予想となっていますね。
風の流れや動きが分かりやすく表示されますし、右上の風のアイコンをクリック(タップ)し、風速をクリック(タップ)することで、現在ある台風の風の流れも分かります。
また、右上の+・-をクリック(タップ)で、見える範囲が自由に変わるので、とても使いやすいと思います。
台風2号スリゲの予想進路!まとめ
今年2番目となる台風2号(スリゲ)の各国の予想やWindyによる進路予想を見てきました。
18日午前7時現在で、895hPaまで気圧が下がり、勢力も一番強い「猛烈な」台風となってしまいました。
予想進路はあくまで予想であるので、今後変わる可能性もあります。
また、台風の進路にあたる地域では風が強くなり、波も高くなって大荒れの天気となると予想されますので、十分な注意が必要です。
今週後半には、沖縄や小笠原諸島に高波や強風の影響が及ぶ可能性もあり、今後の最新の台風情報を確認するようにしましょう!