東京オリンピック2020で行われる競技に、「アーティスティックスイミング」というものがあります。
あまり聞きなれない競技名だと思う方もいるかもしれませんが、これは「シンクロナイズドスイミング」の名称が変わったものです。
「シンクロナイズドスイミング」から「アーティスティックスイミング」へと名称が変わったのは2018年4月からなので、まだ3年。
水中での数々の素晴らしい演技は、私たちを魅了してくれますよね(^^♪
各国のレベルも年々高くなっていっていますし、多くの方が楽しみにしていると思います。
また、日本代表「マーメイドジャパン」のレベルも高く、メダルの期待も出来ますので、注目の競技です!
そこで、今回はアーティスティックスイミングについての日程や基本的なルール、そして日本代表メンバーや出場国などをまとめてみました。
是非、参考にしてみて下さいね!
東京オリンピック2020アーティスティックスイミングとは?
まずは、アーティスティックスイミングとは何なのか、競技の概要をお伝えしていきましょう!
東京オリンピック2020アーティスティックスイミングの概要
アーティスティックスイミングは、音楽に合わせてプールの中で様々な動きや演技を行い、技の完成度や同調性、演技構成、さらには芸術性や表現力を競い合う競技です。
オリンピックでは女子のみで実施されますが、世界選手権での男女混合ペアによるミックスデュエットや、日本選手権でもフリーコンビネーションに男子選手が初めて出場したことも話題となりました。
そして、実際の演技ですが、2分20〜50秒の曲に決まった8つの動きを入れる「テクニカルルーティン」と、3〜4分の曲の中で自由に演技する「フリールーティン」の2つを行います。
東京オリンピック2020アーティスティックスイミングの採点基準
採点は、1組5人の審判員が3組で行います。
テクニカルルーティンでは、1組が完遂度を採点し、もう1組は構成、音楽の使い方、同調性、難易度、プレゼンテーションを採点し、3組目はエレメンツ(5つの決まった動き)を採点する。主に規定の技の完遂度が高く、うまく同調しているかどうかが採点基準となる。
フリールーティンでは、1組が完遂度、同調性、難易度を採点し、もう1組は構成、音楽の解釈、プレゼンテーションを採点し、3組目は難易度を採点する。演技時間は長く構成は自由だが、そこには高い表現力と芸術性が必要となり、ある意味テクニカルルーティンよりも難しい。
出典:東京オリンピック2020公式
ちなみに、今回の東京オリンピックでは、2人1組の「デュエット」と8人1組の「チーム」の2種目が行われます。
知っている方もいるかと思いますが、以前は「ソロ」もありましたね。
また、技術と同時に美や芸術性も競う競技であるため、美しい装飾を施した特殊な水着で競技するのも特徴と言えます。
採点基準は「デュエット」も「チーム」も同じとなっています。
東京オリンピック2020アーティスティックスイミングの日程は?
アーティスティックスイミングの日程をご紹介します。
既に、8月2日(月)からデュエット競技は始まっていますが、以下の通りとなっています。
【女子デュエット】
- 8月2日(月) フリールーティン予選 19:30~21:30
- 8月3日(火) テクニカルルーティン 19:30~21:00
- 8月4日(水) フリールーティン決勝 19:30~21:00(表彰式も含む)
【女子チーム】
- 8月6日(金) カクニカルルーティン 19:30~21:00
- 8月7日(土) フリールティン 19:30~21:10(表彰式も含む)
東京オリンピック2020アーティスティックスイミングの競技の進め方は?
では、実際にどのように競技を進めて行くのでしょうか?
既に「デュエット」は始まっていますので、見ている方は分かるかもしれませんが、ちょっとおさらいです!
【デュエット】2人1組
【チーム】8人1組
競技の進め方ですが、東京オリンピックの場合は、
【デュエット】
2021年8月2日にのフリールーティン予選、3日にテクニカルルーティンを行い、2つの演技の合計で上位12組が、4日のフリールーティン決勝に進む。
最終順位は3日のテクニカルルーティンと、4日のフリールーティン決勝の合計点で決まる。
出典:東京オリンピック2020公式
となっています。
フリールーティンは予選の1回と、決勝に残ればもう1回演技が出来ますが、テクニカルルーティンは1回のみの演技なんですね。
ちなみに、【チーム】は、予選は行われませんので、6日のテクニカルルーティンと7日のフリールーティンの合計点数によって順位が決定します。
東京オリンピック2020アーティスティックスイミングの出場国は?
今回の東京オリンピックの出場国ですが、「チーム」には10組出場します。
その「チーム」に出場する国は、「デュエット」にも出場が可能となっていますが、「デュエット」のみ出場という国もあります。
それぞれの出場国を挙げておきます。
- 日本/開催国
- ロシア/ヨーロッパチャンピオンズカップ
- 中国/世界選手権
- ウクライナ/世界選手権
- イタリア/世界最終予選
- オーストラリア/オセアニア(世界選手権)
- カナダ/2019年パンアメリカン競技大会
- スペイン/世界最終予選
- ギリシャ/世界最終予選
- エジプト/アフリカ(世界選手権)
※国名の右にあるのは今回の東京オリンピックへの出場資格です。
「デュエット」のみの出場国
- アメリカ/世界最終予選
- イギリス/ヨーロッパチャンピオンズカップ
- イスラエル/世界最終予選
- オーストリア/世界最終予選
- オランダ/世界最終予選
- カザフスタン/アジア(世界選手権)
- コロンビア/世界最終予選
- 南アフリカ/アフリカ(世界選手権)
- フランス/世界最終予選
- ベラルーシ/世界最終予選
- メキシコ/2019年パンアメリカン競技大会
- リヒテンシュタイン/世界最終予選
※国名の右にあるのは今回の東京オリンピックへの出場資格です。
東京オリンピック2020アーティスティックスイミングの日本代表選手一覧
今回の東京オリンピック2020の日本代表として選ばれた選手をご紹介しておきます!
【デュエット】
名前 | 生年月日 | 所属先 |
---|---|---|
乾 友紀子(いぬい ゆきこ) | 1990年12月4日 | 井村ク |
吉田 萌(よしだ めぐむ) | 1995年7月2日 | ザ・クラブピア88 |
【チーム】
名前 | 生年月日 | 所属先 |
---|---|---|
乾 友紀子(いぬい ゆきこ) | 1990年12月4日 | 井村ク |
柳沢 明希(やなぎさわ あかね) | 1998年10月8日 | アテナアクアメイツ |
木島 萌香(きじま もえか) | 1999年9月2日 | 井村ク |
塚本 真由(つかもと まゆ) | 1997年4月15日 | 東京ク |
京極 おきな(きょうごく おきな) | 2001年10月20日 | 井村ク |
福村 寿華(ふくむら じゅか) | 1996年6月6日 | 井村ク |
安永 真白(やすなが ましろ) | 1999年7月11日 | 井村ク |
吉田 萌(よしだ めぐむ) | 1995年7月2日 | ザ・クラブピア88 |
日本代表「マーメイドジャパン」は、この8人で東京オリンピックでのメダル獲得を目指します!
まとめ
今回、「シンクロナイズドスイミング」から「アーティスティックスイミング」と名称が変更されて初めてのオリンピックとなります。
以前から、日本は「アーティスティックスイミング」の強豪国として知られていますが、現在はロシが頭一つ抜けている印象があります。
そして、ロシアに続くのが中国、さらにウクライナも台頭してきていて、日本も気が抜けませんね。
日本の特徴とも言える細かな足技やダイナミックなジャンプ、高さのあるリフトなど、見所もたくさんあり、他の国の様々な演技にも魅了されること間違いないと思います。
前回のリオオリンピックでは日本は「銅メダル」でしたが、今回は自国開催ですし、さらに上を目指して頑張ってもらいたいですね!
ここまでご覧頂き、ありがとうございました。