89年ぶりのメダル獲得に挑んだ福島大輔選手・斎藤功貴選手・佐藤英賢選手3人が出場した馬術障害飛越(障害馬術)個人決勝。
その3人の中で、決勝で減点なしの1位タイのジャンプオフへと進んだ福島大輔選手ですが、世界ランキングはなんと600位だったんです。
そのジャンプオフでも減点なしでしたが、タイムで上位に入ることができず、「バロン西」以来のメダル獲得はなりませんでした。
しかし、89年ぶりに同種目入賞となる6位は素晴らしいですね。
SNS上でも話題になっていましたよ!
競技終了後にパートナーのチャニオン号に「ありがとう」と声をかけていたのもまさに人馬一体の競技ならでは。
ですが、これで終わりではなく、まだ団体戦があります!
そこで、今回は馬術障害飛越団体について、日程や基本的なルール、そして放送局や日本代表メンバーもご紹介したいと思います!
東京オリンピック2020馬術障害飛越とは?
まずは、馬術障害飛越とは何なのかご紹介したいと思います。
規定タイム内に、競技アリーナに設置された様々な色や形の障害物を、決められた順番通りに飛越、走行するもので、障害物の落下や不従順などのミスなく、早くゴールすることが求められます。
障害物の大きさは、オリンピックなどのトップレベルの大会では、高さは160cm、幅(奥行き)は200cmを超えるものもあり、選手の技術と馬の能力、さらにそのコンビネーションが揃ってこそ、迫力と華麗さを兼ね備えた走行や飛越をみせることができるのです。
出典:JEF(日本馬術連盟)
簡単に言うと、「いかにミスなく障害物を飛び越えて、速くゴール出来るか」を競うということでしょうか。
馬にも意志がありますし、やはり最初は障害物を怖がって進んで行かない馬もいるはず。
そこは、日頃からの練習と経験を積み重ね、いかに人馬がお互いに信頼し合って競技に挑めるか、そして信頼し合っているからこそ素晴らしい飛越が生まれるんでしょうね。
東京オリンピック2020馬術障害飛越のルール
そして、基本的なルールもご紹介していきます。
大きく分けると、障害物の落下が減点となる《標準競技》と、落下をタイムに換算する《スピード&ハンディネス》とがあります。
標準競技では減点が少ない人馬が上位となり、最小減点が複数いる場合には、その中で最もタイムの早い人馬が優勝するという方法と、ジャンプオフと呼ばれる優勝決定戦を行う方法とがあります。
スピード&ハンディネスでは落下による過失をタイムに換算して、実際の走行タイム(スタートラインからゴールラインまでにかかったタイム)に加えたタイムが早い人馬が上位となります。
出典:JEF(日本馬術連盟)
今回の東京オリンピックは、「標準競技」と呼ばれる方ですね。
個人戦もこの「標準競技」で行われ、決勝では6人による「ジャンプオフ」で競い合っていましたからね。
前回のリオで障害馬術日本代表だった武田麗子さんです。
ルールについて分かりやすく説明して下さっていますので、参考にしてみて下さい。
以下のように減点方式で採点されていきます。
- 障害に触れるなどしてバーを落下させたり、障害を壊した場合は減点4。
- 馬が障害を避けたり(逃避)、障害の前で停止してしまったり(拒止)、騎手の意図に反して勝手に円を描くように回ったり後退したり(不従順)した場合は、反抗として減点4。反抗が2回(日本国内ローカルルールで3回)で失権。
- タイムを計測するが、規定タイムを超過した場合には、通常4秒ごとに減点1。
- 落馬したり、馬が転倒したり、障害の順序を間違えて飛越したり(経路違反)した場合は失権
※減点数が等しかった場合には、障害の難度を上げて決勝戦を行うジャンプオフを行ったり、タイムの早い方を勝者とするなどで順位が判定される
出典:Wikipedia
また、1チーム3人馬の合計成績が、団体成績となります。
東京オリンピック2020馬術障害飛越団体の日程や放送局は?
馬術障害飛越団体の日程ですが、
2021年8月6日(金)
- 馬術障害飛越団体予選:19:00~
2021年8月7日(土)
- 馬術障害飛越団体決勝:19:00~
上記のようになっています。
放送局ですが、個人戦は民放での放送はなく、BSグリーンチャンネルで無料放送がありました。
団体戦も放送予定として以下の通りになっていました。
【BSグリーンチャンネル無料放送】※グリーンチャンネルwebでの配信はありません。
- 2021年8月7日(土)18:00~19:00/障害馬術 団体予選【ダイジェスト】
- 2021年8月7日(土)19:00~22:00/障害馬術 団体決勝【生放送】
この予定を見ると、予選は【ダイジェスト】とあるので録画みたいですね。
決勝のみ【生放送】で見れるようです。
※民放等での放送が分かれば追記したいと思います。
東京オリンピック2020馬術障害飛越団体の日本代表メンバー一覧
馬術障害飛越の日本代表メンバーですが、個人戦に出場した3人が出場予定となっています。
福島大輔(ふくしま だいすけ)
- 生年月日:1977年9月20日
- 所属:STAR HORSES
- 個人戦:6位
斎藤功貴(さいとう こうき)
- 生年月日:1989年9月16日
- 所属:北総乗馬ク
- 個人戦:13位
佐藤英賢(さとう えいけん)
- 生年月日:1986年1月8日
- 所属:ポールショッケメーレ厩舎
- 個人戦:25位
是非とも、団体戦でのメダルを目指してもらいたいですね(^^♪
【追記】
日本代表チームの3人ですが、競技馬にアクシデントがあり、残念ながら「失権」ということで、決勝戦へは進めませんでした。
馬術障害飛越の団体予選で日本は失権し、上位10チームによる決勝に進めなかった。福島大輔(STAR HORSES)は減点8で終えたが、斎藤功貴(北総乗馬ク)の競技馬が直前に脚から出血して棄権。決勝進出が事実上なくなったため、馬への負担を考慮して佐藤英賢(ポールショッケメーレ厩舎)も棄権した。
出典:中日新聞
まとめ
今回は、馬術障害飛越団体についての日程やルール、そして放送局や日本代表メンバーもご紹介しました。
個人戦では、3人が決勝へと進みましたが、残念ながらメダル獲得はならず。
ですが、福島選手が減点なしで1位タイによる「ジャンプオフ」へと挑み、89年ぶりに同種目で6位入賞を果たしました。
団体戦では、是非ともメダルを目指して3人馬一体で頑張ってもらいたいですね!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。