2021年のノーベル物理学賞を日本出身で米国籍の真鍋淑郎氏(米プリンストン大学上席研究員)らに授与すると、スウェーデン王立科学アカデミーから発表がありました。
大気中にある二酸化炭素が温暖化に影響を及ぼしているというのは、今では当たり前のように報道されていますが、それを初めて明らかにしたのが真鍋氏だそうで、本当に素晴らしい発見ですよね!
今回の受賞理由は「地球温暖化を確実に予測する気候モデルの開発」ということで、そんな凄いことを成し遂げてしまった真鍋氏とはいったいどんな人物なのか気になりますよね?
そこで今回は、「真鍋淑郎の出身高校や大学など学歴は?経歴やプロフィールも紹介!」と題して、お伝えしていきます!
真鍋淑郎の出身高校や大学など学歴は?
早速、真鍋氏の学歴について、見ていきたいと思います!
真鍋淑郎の出身大学
真鍋氏の出身大学ですが、東京大学理学部地球物理学科です。
しかも、その後は大学院の博士課程も修了していて、やはり頭の良い方ですね!
ちなみに、東京大学理学部地球物理学科の偏差値を調べてみたところ、67.5となっていて、医学部に次いで高い数値となっています。
調べてみたところ、「一般に自然現象の背後にある法則は微分方程式で表されることが多い」とされているそうなんですが、真鍋氏の学んだ理学部地球物理学科の総合科目の中には、
- 微分積分学続論、ベクトル解析
- 常微分方程式
といった科目もあり、温暖化などの自然現象をこれらの微分方程式を使って表現しようと研究されていたのでしょうか?
博士論文は、『凝結現象の綜観的研究』となっていました。
真鍋淑郎の出身高校
真鍋氏の出身高校は、愛媛県立三島高等学校です。
大正12年に「愛媛県立三島中学校」として開校していて、歴史のある学校ですね。
その後は、愛媛県立三島高等女学校→愛媛県立三島第一高等学校→愛媛県立三島高等学校と現在の名称に変わったようです。
現在の三島高等学校は、全日制の普通科と商業科があり、偏差値は普通科が49となっているので、進学校という訳ではなさそうですが、毎年地元の松山大学(私立)や愛媛大学(国立)へ進学する生徒が多いようですね。
真鍋氏は、高校時代はその三島高校で学生生活を送り、大学は超難関の東京大学に進学したということなので、相当努力をされたのではないかと思われます。
真鍋淑郎のプロフィールや経歴
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- 名前:真鍋 淑郎(まなべ しゅくろう)
- 生年月日:1931年9月21日
- 年齢:90歳(2021年10月現在)
- 出身地:愛媛県宇摩郡新宮村(現・四国中央市)
- 国籍:アメリカ
- 学歴:東京大学理学部地球物理学科卒業/博士課程修了
【主な経歴】
- 1953年:東京大学理学部卒業
- 1958年:東京大学大学院博士課程修了「凝結現象の綜観的研究」で理学博士。
- 1958年:アメリカ国立気象局(現・アメリカ海洋大気庁)に入り、後に主任研究員となる。
- 1958年:アメリカ合衆国国籍を取得。
- 1968年:プリンストン大学客員教授を兼任する。
- 1997年:日本に帰国。科学技術庁地球フロンティア研究システム地球温暖化予測研究領域長に就任する。
- 2001年:再渡米する。プリンストン大学研究員となる。
- 2021年:「気候の物理的モデリング、気候変動の定量化、地球温暖化の確実な予測」に関する業績でノーベル物理学賞を受賞する。
出典:Wikipedia
真鍋氏は、気候モデルの研究者として知られていて、大気大循環に海洋大循環を考慮した新しい大気・海洋結合モデルを開発し、気候変動の研究にそれらを適用したそうです。
特に、地球温暖化の研究では世界的に知られ、1988年には「北半球で温暖化が先行する」と発表もされ、注目を集めていました。
真鍋淑郎のこれまでの受賞歴
今回のノーベル物理学賞だけでなく、数々の賞を受賞している真鍋氏。
一覧でご紹介します!
【これまでの受賞歴】
- 1966年:藤原賞(日本気象学会)
- 1967年:Clarence Leroy Meisinger賞(アメリカ気象学会)
- 1970年:米商務省ゴールド・メダル
- 1991年:カール=グスタフ・ロスビー研究賞(アメリカ気象学会)
- 1992年:第1回ブループラネット賞
- 1993年:Roger Revelle Medal(アメリカ地球物理学連合)
- 1995年:朝日賞
- 1997年:ボルボ環境賞
- 2010年:ウィリアム・ボウイ・メダル(アメリカ地球物理学連合)
- 2015年:ベンジャミン・フランクリン・メダル
- 2016年:BBVA Foundation Frontiers of Knowledge Award
- 2018年:クラフォード賞
- 2021年:ノーベル物理学賞
これだけの数の「賞」を受賞されています。
物理学や気象学に関するものがほとんどですが、様々な研究の成果がこうして「賞」として、認められているのですから、本当に素晴らしいの一言!
また、色々と調べてみたところ、今回のノーベル物理学賞に繋がったと思われる真鍋氏の論文がありました。
この論文を始め、これまでに様々な研究を続けられてきて、仮説の検証を重ね、その積み重ねが「ノーベル物理学賞」を受賞するに至ったということでしょうね。
まとめ
今回は、「ノーベル物理学賞」を受賞された真鍋淑郎氏について、「真鍋淑郎の出身高校や大学など学歴は?経歴やプロフィールも紹介!」と題して、お伝えしていきました。
- 出身高校:旧制・愛媛県立三島中学校(現・愛媛県立三島高等学校)
- 出身大学:東京大学理学部地球物理学科
大学卒業後は、アメリカに渡り、アメリカ国立気象局で研究を重ねつつ、アメリカ国籍まで取得しています。
その後、一時帰国しますが、再びアメリカで研究員として、研究を続けています。
まさに、気候モデルの研究者として人生を賭けてきたと言っても過言ではないのかもしれませんね。
今後の真鍋氏のさらなる活躍を願っています!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。