東京パラリンピックに出場している陸上男子走り幅跳びの選手で一番の注目選手と言えば、ドイツの義足のジャンパーであるマルクス・レーム選手ではないでしょうか?
パラリンピックには、2012年のロンドン大会に初めて出場し、金メダルを獲得。
その後も2016年のリオ大会でも金メダルを獲得し、2連覇を達成しています。
パラリンピック2連覇以上に彼が注目されている理由が、その「記録」です。
2021年6月1日にポーランドで行われたパラ陸上のヨーロッパ選手権で、自身が持つ世界記録の8m48を大きく上回る8m62を飛んで記録更新。
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東京オリンピック金メダリストのミルティアディス・テントグルー選手の記録が8m41だったので、健常者のオリンピックに出場しても優勝出来てしまうほどの記録です。
そこで、今回はマルクス・レーム選手に注目してみました。
「マルクス・レームの記録や経歴などプロフィールは?インスタや彼女や結婚情報も紹介!」と題して、お伝えしていきます。
マルクス・レームのプロフィールや経歴
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まずはプロフィールや経歴を見ていきたいと思います。
- 名前:マルクス・レーム(Markus Rehm)
- ニックネーム:ブレードジャンパー
- 生年月日:1988年8月22日
- 年齢:33歳(2021年8月現在)
- 身長:185cm
- 体重:75kg
- 出身地:ドイツ ゲッピンゲン
- 所属:TSVバイエル04・レバークーゼン
- 競技種目:陸上走り幅跳び
- 障害クラス:T64
マルクス・レーム選手は、14歳の時にウェイクボードの練習中の事故で右足の膝下を切断し、義足による生活が始まりました。
その当時は、家族と山歩きを楽しみながら、義足での歩行に慣れていったそうです。
山の中を歩くことで、小さな小石を踏んでわずかに傾くバランスや、木の葉で滑る靴底を義足から感じ取って上体のバランスに修正をかけていたんだとか。
まさにアスリートだね!
そして、義足で再びウェイクボードやスケートボード、自転車などに挑戦していったそうです。
その中で幼少期に走り幅跳びをしていたこともあり、膝下の切断から5年後に陸上競技にも挑戦することに。
最初は日常用の義足を使って競技をしていたそうですが、その時の走り幅跳びで出した記録が5m15。
なんと、パラ陸上のドイツ記録を上回る跳躍だったそうです。
しかも当時は、利き足である義足の右足での踏み切りには怖さがあったことから、利き足でない左足で踏み切って跳躍していたそうで、コーチから「利き足である義足で踏み切ってはどうか」というアドバイスをされ、右足での踏み切りに変えると、みるみる記録が伸びていきます。
- 2012年ロンドンパラリンピック:7m35
- 2014年ドイツ国内の一般の陸上競技会:8m24
- 2015年パラ陸上世界選手権大会:8m40(当時の世界記録)
と素晴らしい記録を次々と出し、ロンドンオリンピック金メダリストの記録までも超えてしまいました。
そんなマルクス・レーム選手は、2016年のオリンピックリオ大会の出場を目指していましたが、国際陸上競技連盟から「カーボン製競技用義足の優位性がないことを証明しなければ、オリンピック出場は認められない」という条件が出されてしまいます。
当時、かなり話題に挙がっていたよね
そして、「助走や踏切において義足は不利に働く」という研究結果が出たものの、結局オリンピックのリオ大会や、今回の東京大会も出場という願いは叶っていません。
マルクス・レーム選手は、「自分がオリンピックに出ることで、パラリンピックの宣伝になり、もっと多くの人がパラスポーツにも興味を持つ。それが出来たら素晴らしいと思っているだけ」とコメントをしていて、パラスポーツの素晴らしさを伝えることで、同じような障害を持っている人たちにも夢と希望を与える存在になっていると思います。
マルクス・レームのインスタを紹介!
マルクス・レーム選手は、自ら義肢装具士の資格を取得し、メーカーと競技用義足の共同開発に取り組んだり、健常者の大会に積極的に出場したりと、あらゆる挑戦をし続けています。
パラスポーツの発信にも積極的で、日本にも何度か訪問もされていて、子供たちと交流を持ったり、色々とメディアにも登場していますね。
インスタグラムもその一つで、競技やトレーニング、他の方達との交流やプライベートなど様々な画像を挙げています。
その一部をご紹介します!
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これは、8m62の世界記録を更新した際の画像ですね!
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2019年には東京にも来られて始球式や色々なイベントにも参加されていますよ。
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もちろん、義肢装具士としてサポートもされています。
マルクス・レームの彼女や結婚はしている?
マルクス・レーム選手に、彼女や結婚しているという情報はあるのか調べてみました。
インスタグラムを見ても、彼女や奥さんらしき画像や情報はありませんが、2020年にドイツのベルリンで行われた「2020 ローレウス世界スポーツ賞(The Laureus World Sports Awards)」に、「パートナー」と参加をしたとの情報がありました。
その時の画像がこちらです。
画像を見ても分かるように、とても親しげな雰囲気があり、美男美女でお似合いのカップルですよね。
「パートナー」と言うことは、結婚しているんでしょうか?
また新しい情報が分かれば追記したいと思います。
マルクス・レームの成績
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マルクス・レーム選手の主な大会での成績をまとめてみました。
- 2012年:パラリンピックロンドン大会 7m35
- 2014年:ドイツ国内の一般の陸上競技会 8m24
- 2015年:世界パラ陸上競技選手権大会 8m40(当時の世界記録)
- 2016年:パラリンピックリオ大会 8m21
- 2018年:ジャパンパラ陸上競技大会 8m47(当時の世界記録)
- 2018年:パラ陸上ヨーロッパ選手権 8m48(当時の世界記録)
- 2019年:世界パラ陸上競技選手権大会 8m17
- 2021年:パラ陸上ヨーロッパ選手権 8m62(世界記録)
※全て優勝(金メダル獲得)しています
こうして記録を見てみると、日々進化をしているようですよね!
「自分に制限を作らない」という信念を常に持っていて、まさにそれを体現するかのように自らの記録を更新し続けています。
本当に素晴らしいです!
まとめ
今回は、東京パラリンピック陸上男子走り幅跳び(T64)に出場するマルクス・レーム選手に注目してみました。
パラリンピックはロンドン・リオと2連覇中ですが、今大会でももちろん金メダル候補となっていて、6月には東京オリンピックの優勝記録をも超える8m62をマークし、自らの世界記録を更新しています。
「義足であっても、世界最高のジャンパーであることを証明したい」と今回のパラリンピックが始まる前の会見でコメントしていましたが、是非その「記録」に注目してほしいですね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。