冬季オリンピックのスキージャンプ団体と言えば、思い出されるのが1998年の長野大会で、当時の日本男子代表チームが逆転で金メダルを獲得し、日本中が沸いたシーンではないでしょうか?
そして、北京オリンピック2022から新種目として採用されたのが、そのスキージャンプ団体の男女混合種目となる「スキージャンプ混合団体」です。
実際のところ、どんな競技なのか気になりますよね?
そこで、日程やルールなどについて見ていきたいと思いますので、競技を見る際の参考にして頂ければ幸いです!
最後までゆっくりとご覧くださいね。
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北京オリンピック2022スキージャンプ混合団体とは?
スキージャンプは、専用のジャンプ台の急斜面を滑り降りて空中に飛び出し、飛んだ飛距離や空中姿勢、そして着地の美しさを得点化し、その合計点で順位を競います。
そんなスキージャンプの混合団体とはいったいどんな競技なんでしょうか?
簡単にご紹介すると、混合団体はノーマルヒルで実施され、男子団体戦と同じ採点方法で評価されます。
1チームの構成は、女子2名と男子2名の計4名の選手からなっていて、女子→男子→女子→男子の順で競技を行い、その合計得点で順位を争う競技となっていますよ。
冬季オリンピックでは、今回の北京大会が「初」となるので、初代王者に輝くのはどの国なのか大注目となりそうですね!
ちなみに、競技種目としては既に10年ほどの歴史があります。
2012年11月のワールドカップで国際大会初の導入、翌年の2013年には世界選手権でも新種目として行われました。
そして、ついにオリンピック種目として登場することになります。
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北京オリンピック2022スキージャンプ混合団体のルールは?
では、実際に「スキージャンプ混合団体」のルールを見ていきましょう!
ルールを知った上で競技を見るほうが断然面白いですからね。
混合団体の出場資格は?
ちなみに、大前提として「スキージャンプ混合団体」に出場するには、国ごとに男女各2名の選手出場資格を得ていなければなりません。
出場資格を得た上で、この種目でチームを結成し、出場することができるという訳です。
その出場資格は、過去2シーズン(2022年1月17日時点)のワールドカップ(W杯)ランキングなどで決定されます。
競技はどのように行われる?
基本的な競技の進み方ですが、混合団体戦は男女各2名ずつの計4人1チームとなって行われ、飛躍は1人2回、計8人分の合計得点で競います。
先ほども少し触れていますが、男子団体と同じ流れ(下記参照)で行われます。
- 飛ぶ順番を4グループに分ける
- 試技を1回行った後に飛躍の1回目が行われる
- 試技、1回目ともに第1グループから第4グループの順に飛ぶ
- 各グループ内での飛躍の順番は、直近のW杯国別ランク下位の国・地域からスタートする
- 1回目を終えた4人の合計得点の上位8チームが2回目に進む
- 2回目は、第1グループから第3グループまでは1回目と同じ順番となり、第4グループのみ第3グループの2回目終了時点での合計得点(7人分の合計得点)が低い国・地域から順に飛ぶ
得点方法は?
スキージャンプでは、以下の獲得ポイントを合計し、その合計ポイントにより順位が決定されます。
- 「飛距離点」:飛距離をポイント化
- 「飛型点」:美しさを採点化
- 「風ポイント(ウインドファクター)」:不利な追い風は加点、有利な向い風は減点となる
- 「スタートゲートポイント(ゲートファクター)」:スタート位置のゲートを下げると加点、上げると減点となる
通常は2回競技を行い、その合計ポイントで競います。
着地姿勢は、両手を水平に広げ、両足を前後に開く「テレマーク」姿勢を入れることが決められてていて、これがない場合は「飛型点」が減点されます。
また、着地後にバランスを崩して手をついたり、転んだ場合も減点となります。
下記の図を参照すると分かりやすいかと思います。
よく「K点」って聞くけど・・・何のこと?
K点 (ケイてん) とは、スキーのジャンプ競技におけるジャンプ台の建築基準点のこと。ドイツ語で建築基準点を意味するKonstruktionspunkt (英: construction point) に由来する。
出典:Wikipedia
ちなみに、「K点」は、ジャンプ台の着地斜面の下部に赤い線で引かれ、この位置を境にして着地滑走路の傾斜曲率が変わるそうです。
その「K点」を飛距離の基準とし、K点に着地した飛躍に対しては、上記の図にあるように60点が与えられ、K点を超えたり、届かなかったりで点数が増減し、「飛距離点」が決定します。
そして、「飛距離点」+「飛型点」+「風ポイント」+「スタートゲートポイント」の合計が得点として表示されます。
スーツの規定違反とは?
スキージャンプ混合団体の1回目に挑んだ日本代表チームですが、1番手で登場した高梨沙羅選手が103メートルの大ジャンプ!
【読まれています】
先陣の高梨沙羅が号泣 大ジャンプもまさかの失格 スーツの規定違反でポイント取り消し#Beijing2022 #北京五輪 #スキージャンプ #高梨沙羅 #Yahooニュースhttps://t.co/f39OUntqsX— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) February 7, 2022
しかし、「スーツの規定違反」となり、失格で「記録なし」となってしまいました・・・。
「スーツの規定違反」って?
国際スキー連盟(FIS)の規則では「直立姿勢で、スーツ寸法はボディーと一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分において、ボディーに対しプラス1センチ~3センチ(女子は同2センチ~4センチ)とする」と決められているそうです。
そのため、シーズン初めに計測して数値を提出するため、体重の増減などでどうしても誤差が出てしまう場合があります。
そうなると、「スーツの規定違反」となってしまうそうで、スキージャンプにはよくあることだそうですよ。
実際に、高梨選手は昨年2月に行われたW杯個人第5戦でも「スーツの規定違反」で失格となっています。
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北京オリンピック2022スキージャンプ混合団体の日程や放送予定
スキージャンプ混合団体の日程ですが、以下の通りとなっています。
新しい情報が分かれば追記していきます。
日程
2月7日(月)※日本時間
- 19:28~20:07 混合団体 競技ラウンドトライアル
- 20:45~21:36 混合団体 ラウンド1
- 21:51~22:27 混合団体 最終ラウンド
ラウンドトライアルの後、ラウンド1の上位8チームが最終ラウンドに進出できます。
そして、順位と逆の順番でスタートし、メダルをかけて戦うことになります。
放送予定
現時点での地上波の予定は以下となります。
【地上波】:日本テレビ系列(日本時間20:45~22:45)
※新しい情報が分かれば追記していきます。
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北京オリンピック2022スキージャンプ混合団体の日本代表の出場メンバーは?
今回の北京オリンピック2022で「スキージャンプ」に出場する日本代表選手一覧です。
混合団体に出場する選手が分かり次第追記します。
【男子】
- 小林陵侑
- 佐藤幸椰
- 中村直幹
- 小林潤志郎
- 伊東大貴
【女子】
- 髙梨沙羅
- 伊藤有希
- 岩渕香里
- 勢藤優花
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まとめ
今回は「北京オリンピック2022スキージャンプ混合団体の日程やルールは?出場メンバーも紹介!」と題して情報をお伝えしてきました。
今回新種目として採用された「スキージャンプ混合団体」。
これまでワールドカップや世界選手権では既に競技として行われていますが、オリンピックでは初の採用となりました。
それだけに、初代王者を狙う国も多いでしょうし、力も入りそうですし、日本代表メンバーにも頑張ってもらいたいですね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。