いよいよ北京オリンピック2022が始まりますが、何といっても注目される種目と言えば、フィギュアスケートではないでしょうか?
羽生結弦選手を始めとする日本人選手の活躍が目覚ましく、メダル争いも当たり前となっていますが、もっとフィギュアスケートを楽しむために「技」やその「難易度」、そして「得点」も参考までに載せていますので、是非参考にして頂ければと思います!
そこで今回は、「フィギュアスケートの技の種類一覧は?難易度や得点も紹介!」と題して情報をお伝えしていきますので、最後までゆっくりとご覧くださいね!
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フィギュアスケートの技の種類
まずは、どんな技があるのか見ていきましょう!
フィギュアスケートには大きく分けて3つの「技」があります。
- ジャンプ
- スピン
- ステップ
の3つです!
それぞれについて各項目でご紹介していきますね。
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フィギュアスケートのジャンプについて
ジャンプはフィギュアスケートでもっとも注目される「技」ですよね!
そのジャンプは全部で6種類あって、基礎点がそれぞれに定められていますが、それに出来栄え点(GOE)が加算され、得点が決定されます。
GOEって何?
GOE(Grade of Execution)とは、技の出来栄え点のことで、-5~+5まで11段階で評価されるよ。ジャンプだけでなく、スピンや、ステップにも加算されるよ!
【GOEの判定基準】
- 高さと距離があるか
- きちんとした踏切りと着氷があるか
- 無駄な力が入っていないか
- ステップなど創造的な入り方をしているか
- 踏切りから着氷までの姿勢
- 音楽に合っているか
となっていて、評価に11段階もの幅があるので、出来栄えによっては10点以上もの差がつくことがあります。
フィギュアのジャンプ6種類
- トウループ(T)
- サルコウ(S)
- ループ(Lo)
- フリップ(F)
- ルッツ(Lz)
- アクセル(A)
ジャンプには上記の6種類がありますが、難易度順に並べてみました。
下に行くほど難易度が上がり、アクセルが一番難しいジャンプとなります。
また、回転数によっても基礎点が変わり、3回転よりも4回転になると、ジャンプの種類によっては倍以上の基礎点となります。
ちなみに、下記の表を見ると分かるように、アクセルは唯一前向きに踏み込むジャンプとなりますが、着氷時はどのジャンプも後ろ向きとなるため、他のジャンプよりも半回転多くなります。
それゆえにアクセルは一番難易度が高く、得点も一番高くなります。
向き | 踏切 | トウorエッジ | 3回転 | 4回転 | ||
易 | トウループ(T) | 後 | 右(外側) | トウ | 4.2 | 9.5 |
↑ | サルコー(S) | 後 | 左(内側) | エッジ | 4.3 | 9.7 |
ループ(L) | 後 | 右(外側) | エッジ | 4.9 | 10.5 | |
フリップ(F) | 後 | 左(内側) | トウ | 5.3 | 11.0 | |
↓ | ルッツ(Lz) | 後 | 左(外側) | トウ | 5.9 | 11.5 |
難 | アクセル(A) | 前 | 左(外側) | エッジ | 8.0 | 12.5 |
そして、靴のつま先部分のトウでリンクを蹴って跳ぶジャンプを「トウジャンプ」、刃の部分(エッジ)を使って跳ぶジャンプを「エッジジャンプ」と言います。
上記の表を見ると、ルッツとフリップは同じトウを使って跳びますが、その違いが踏み切る際に左足のエッジの内側か外側のどちらを使用しているかで見分けるジャンプとなるので、判断が難しいジャンプとなっています。
【ジャンプの基礎点一覧】
ちなみに、羽生選手が今回の北京オリンピックで、初めて国際スケート連盟(ISU)から認定を受けた「4回転アクセル(4A)」の基礎点は12.5点となっていて、最上位のジャンプということになります。
上記の基礎点の一覧表を見ると分かりますが、4回転アクセルは、成功しても他の4回転ジャンプよりも基礎点で1.00〜3.00点高いだけとなっていて、技術的な難易度を考えると、例えば「4回転ルッツを飛んでGOE(出来栄え点)を得たほうが良いのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
ですが、羽生選手は、以前から「アクセルは王様のジャンプ」と明言してきているだけに、スケート人生の集大成として「4回転アクセル」を成功させたいと考えているでしょうね。
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フィギュアスケートのスピンについて
スピンの種類ですが、大きく4種類に分かれます。
ショートプログラムでは3種類、フリーでは最大3種類のスピンを行います。
①アップライトスピン・・・膝を曲げずに、真っ直ぐな姿勢で回るスピン
【アップライトスピンの種類】
①ビールマンスピン
1981年世界フィギュアスケート選手権でスイスのデニス・ビールマン選手が行ったスピン。脚を真上まで持ち上げる。②ショットガンスピン
脚を水平に上げるスピン。③レイバックスピン
上体を後ろに反らすスピン。その他。#ずんぐりメモ pic.twitter.com/9DdMlg3s0E
— ずんぐりピンク (@ZunguriPinQ) June 4, 2020
②キャメルスピン・・・片足の位置が腰より上で、T字になるようにして回るスピン
フェンスのラインと全く並行…✨✨
美しい(*´>д<)💞
大好き!羽生くんのキャメルスピン✨✨(ドーナツもシットもビールマンも顔撫でもバタフライエントリーもなにもかも)https://t.co/AuezGv41Hw pic.twitter.com/lWz0AVPCB3
— ましゃましゃ໒꒱一念通天໒꒱4⃣🅰️ (@leopyonluchan) January 24, 2020
③シットスピン・・・しゃがんだ姿勢で回るスピン
高難度ジャンプに注目されがちですが王者のシットスピンは力強く美しいですよね。スピンの中でもかなりきついスピンなので正しいジャッジであればレベル4とれるのは王者と数名の選手でしょう。#羽生結弦 #YuzuruHanyu #superslam #olympictwotimechampion#SitSpin #シットスピン #StayAtHome pic.twitter.com/MCXtryryKJ
— 片翼の天使 (@katayokunokight) June 4, 2020
④レイバックスピン・・・アップライトスピンの応用となるスピンで、上半身を後ろに反らして行う
この体勢って柔軟性と強靭な体幹の融合だよね?(ド素人目線)
疲れが溜まっているであろう演技の最後にこの姿勢で軸もブレずに回り続けるなんて…。レイバックスピン満点ハンター知子さん改めてすごい。 pic.twitter.com/Skeo5Bz7qc— *のびのび4倍のほっぺ* (@hoppeppe11) May 2, 2019
上記の①~③がスピンの基本姿勢となり、バリエーションを加えることでそれぞれの技名が付けられます。
また、フィギュアスケートのスピンは、両足着氷で回転するクロスフットスピン以外は、全て片足で回転するスピンとなっています。
さらに、1回のスピンで2つ以上の基本姿勢を取る技のことをコンビネーションスピンと呼び、2つ以上のスピンを組み合わせる事がプログラムでは必須となります。
スピンの得点も、ジャンプと同様に「基礎点+GOE(出来栄え点)」で決定されます。
- 基礎点:ベーシック(B)~レベル4の5段階
- GOE:-5~+5の11段階
【GOEの判定基準】
- 回転の速さや軸がぶれていないか
- オリジナリティがあるか
など
【スピン基礎点一覧】
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フィギュアスケートのステップについて
ステップは、ジャンプやスピンのような派手さはありませんが、難しいとされている技です。
ここでは、「ステップシークエンス」と「コレオシークエンス」をご紹介します。
違いはというと、一言で言えば「自由度」の差になるでしょうか。
ステップシークエンスは自由度が徹底的に抑えられていて、ステップ及びターンの種類が限定されていますが、コレオシークエンスはあらゆる動作を最大限認める方向性になっています。
ステップシークエンス
フィギュアスケートの競技会レベルでは、エッジを使った複雑なステップを続けて行う事が求められていて、「ステップシークエンス」と呼ばれています。
ステップシークエンス、
神過ぎる❗️
手の動きも凄い❗️
27歳❗️まだまだ進化が止まらない。 pic.twitter.com/6YWnJPHePw
— 阪神全力応援(球春) (@YrXWlsChCJ9El61) December 27, 2021
国際スケート連盟のルールでは、ステップシークエンスとして男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスの必須要素となっているそうです。
ステップシークエンスは、いくつかのステップやターンを入れ、直線や弧を描きながら氷面を十分に活用して滑る一連の要素となっていて、以下のステップ及びターンの種類を含んでいなければならないとされています。
また、ステップシークエンスの得点も、ジャンプやスピンと同様に「基礎点+GOE(出来栄え点)」で決定されます。
- 基礎点:ベーシック(B)~レベル4の5段階(レベルの数値が大きいほどが高い基礎点が与えられます。)
- GOE:-5~+5の11段階
【GOEの判定基準】
- エッジが深いか
- 明確なステップ、ターンであるか
- 音楽と調和しているか
など
ちなみに、プロトコル(各選手の得点の詳細)を見ると、下記のように表記されます。
上記の場合、レベルは「4」となっています。
コレオシークエンス
コレオシークエンスは、シニアのフリースケーティングでのみで行われる、あらゆる種類の動作から構成される要素となっています。
平昌五輪のSEIMEI様と四大陸のSEIMEI様を並べてみました。高難度詰め合わせの「コレオシークエンス」を堪能出来ます♪#羽生結弦 #YuzuruHanyu #superslam #olympictwotimechampion#manywinners #god #art #oneandonly #choresequence #コレオシークエンス #SEIMEI #平昌五輪 #四大陸選手権2020 pic.twitter.com/CwX2Xm5y6o
— 片翼の天使 (@katayokunokight) March 15, 2020
ステップ、ターン、スパイラル、アラベスク、スプレッド・イーグル、イナ・バウアー、ハイドロブレーディング、最大2回転までのあらゆるジャンプ、スピンなどあらゆる種類の動作から構成されています。
羽生選手が得意とするハイドロブレーディングやイナ・バウアー、宇野選手のクリムキン・イーグルなど各選手の代名詞といえる技もコレオシークエンスとなっています。
プロトコルでは下記のように表記されますが、GOEのみで評価されるので、プロトコルの略記号はすべて同じ表記となっています。※現在では基礎点は3.0になっています。
【ステップシークエンスとコレオシークエンスの基礎点一覧】
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まとめ
今回は、「フィギュアスケートの技の種類一覧は?難易度や得点も紹介!」と題してお伝えしてきました。
いよいよ北京オリンピック2022が開催されますが、フィギュアスケートを何となく観戦するのではなく、技を理解してから見てみると、いつもとは違った見方ができますし、より競技を楽しむことができますよ!
是非、参考にしてみて下さい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。